能面 

あーとらぼで
能面の作品を5月に紹介する予定があります。
能についてあまりにも知識がないので勉強しています。
少しですが、ワクワクする視点が見つかってきました。
この機会に能に親しみを持てるようになりたいと思います。
5月末に予定していますので、よろしくお願いします。


主な能面の種類と意味

小面(こおもて) 可燐にして端正。 
           中世の最も若き美しさを秘めた代表的な面

若女(わかおんな) 小面よりやや年上
             観世流の理知的な憂いを含んだ面

孫次郎(まごじろう) 金剛流の若い女を代表する面
             金剛右京久次(俗名)孫次郎が
             若くして亡くした妻の面影を偲んで打ったと
             伝えられる面

増女(ぞうおんな) 宝生流を代表する若い女の面
            美しい女神や天人にも使用する

深井(ふかい) 中年の女の面 
          子を失った母親、夫と別れた人妻など
          女の哀しみと憂いを含んだ品格をそなえた面

姥(うば) 上品な老婆の表情
       神の化身にも用いる

翁(おきな) 能面の中で最も古い形式の面
        柔和な老人の笑顔

小尉(こじょう) 神体になる品格のある老人

朝倉尉(あさくらじょう) 日焼けした庶民の親しみのある老人の顔

邯鄲男(かんたんおとこ) 思索的な青年の顔つき

童子(どうじ) 愛くるしい少年の顔
         類面により妖精的な慈童がある

痩男(やせおとこ) 男の幽霊の面
            地獄の苛責に苦しんでいる死人の容貌

平太(へいた) 中年の武将の面

中将(ちゅうじょう) 在五中将・在原業平の顔を写した面

怪士(あやかし) 霊妙な威力を持つ神の面
           武将の怨霊にも使用

弱法師(よろぼし) 盲目の面
            悲惨な境遇を超越した明るさがある

蝉丸(せみまる) 盲目の面
           皇子らしい品位がある

景清(かげきよ) 鬚のある面(武将としての過去を強調)
           鬚のない面(現在の零落した感じを強調)

大飛出(おおとびで) たけだけしい神の表情

大癋見(おおべしみ) 相手を威嚇しようと凄んでいるが、
              もろさもある天狗の表情
       
小癋見(こべしみ) 地獄の閻魔や鬼神に使用

小飛出(ことびで) 耳のないのが特徴 霊狐に使用

黒鬚(くろひげ) 龍神の面

悪尉(あくじょう) 老人よりは鬼神に近い恐ろしげな表情
           異邦の神や老体の超人に使用

顰(しかみ) 獅子が物を噛んだ怒った表情
        
痩女(やせおんな) 痩せ衰えた、うつろな目つきの表情

般若(はんにゃ) 女の恨みと怒りと哀しみ、内なる心を凝縮した面

泥顔(でいがん) 女人成仏の妖気のただよう面
           生霊の面にも使用

獅子口(ししぐち) 日本的感覚で百獣の王の偉容を表現

猩々(しょうじょう) 海中に住む酒好きの妖精

山姥(やまうば) 山に棲む鬼女の面
           能に於いては超人的な山そのものの精といった
           象徴的な意味を持ちます。

参考
「誰にでもわかる 能のみかた」 
権藤芳一 
東洋文化社

「能面の風姿」 
岩田アキラ
高津紘一
東方出版
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by menat | 2012-03-03 09:18 | ふしみの芽